エンディングノートに書いておきたい内容2(看護・介護に関すること)

前回の遺品整理コラム「エンディングノートに書いておきたい内容1」では、エンディングノートに書いておくとよい内容のうち

  • もしものときの連絡先や身分を証明するもの

  • 健康に関する情報

についてご紹介しました。

今回は看護や介護などに関連した内容についてご紹介します。

エンディングノートを書く高齢者の手元

看護や介護に関すること

人生なにが起こるかを正確に予想することはかんたんではありません。いつ何時事故や病気、ケガに見舞われるか分かりませんし、認知症など自らの判断能力が弱まってしまう場合などは、自覚症状がないまま症状が進行することもあります。

元気で意識がはっきりしているうちに、自分の看護や介護に関する希望などを整理しておくとよいでしょう。

たとえば自分以外の判断を必要とした場合に、意見を尊重して欲しい人について。

  • お名前
  • 続柄・関係
  • 連絡先
  • 意見を尊重してほしい人であることを本人に伝えているか否か
  • 署名の有無と書類の保管場所
  • その他備考

 

入院したときに看護をお願いしたい人や、介護をお願いしたい人、自分で財産管理ができなくなった場合に管理をお願いしたい人についても、以下のような項目を整理しておくとスムーズです。

    • お名前
    • 続柄・関係
    • 連絡先
    • 財産管理をお願いする人の場合は「任意後見人」か「代理人(事務任意契約)」かなど
  • その他備考

 

希望や家族に伝えたいこと、費用などについて

エンディングノートにはお願いしたい人のことだけでなく、自分が介護される側になったときの希望なども記載しておくとよいでしょう。

たとえば介護に関する希望の場合は、以下の選択肢から任意のものを記載しておくと家族が判断する際の助けになります。

  • 自宅で家族に介護してもらいたい
  • 自宅で介護サービスやヘルパーなどを利用しながら家族に見守られたい
  • 介護施設や病院のお世話になりたい
  • 家族や親族の判断に委ねる

 

医療にかかる看護や介護にかかる費用についても、以下の選択肢から希望内容を残しておきましょう。

  • 預貯金や年金など自分の財産から使ってほしい
  • 加入している保険を利用してほしい(保険会社名/保険内容/担当者/連絡先)
  • 家族や親族の判断に委ねる

上でご紹介した内容は「看取り医がつくった人生を大切に過ごすためのエンディングノート」(田谷光一 著)を引用させていただいています。