遺品整理コラム

岩木山を望む部屋で——弘前に残された想いの生前整理

窓からの眺望

窓からの眺望

2026年1月5日から6日にかけて、弘前市内のマンションで生前整理のご依頼をいただきました。

現場は7階。天気の良い日には、窓の向こうに弘前公園、その奥にどっしりと構える岩木山を一望できる場所です。

今回は雪に包まれた景色でしたが、白銀の街並みの奥に静かに佇む岩木山は、晴れた日には凛として美しく、言葉を失うほどの眺望なのだろうと感じました。… 続きを読む

2026.01.13

母が残した時間 〜弘前での遺品整理を通じて感じたこと〜

遺品整理前のお部屋

北海道からご依頼いただいた70代のご主人。弘前市のご実家で、去年の春に亡くなられたお母さんの遺品整理のご相談でした。

一人暮らしをされていたお母さんは、病院で静かに眠るように息を引き取られたとのこと。ご依頼の電話口での、そっと抑えられた悲しみが今も心に残っています。… 続きを読む

2025.11.22

遺された空間に吹いた風――真夏の遺品整理現場より

整理前の部屋

8月末、青森県某村。

連日の猛暑が続く中、私たちは一軒の住宅での遺品整理作業に臨みました。

その日も気温は30度を超え、湿気を含んだ空気が体にまとわりつくようでした。

山間の村の静けさの中に、夏の終わりの熱気が重くのしかかっていました。… 続きを読む

2025.09.06

静かに時を止めた部屋——ひとり暮らしの終わりに寄り添って

整理前の室内

整理前の室内静かに流れる時間のなかで、ひとりの人生が終わりを迎えていました。

私たちが今回訪れたのは、H市のとある住宅。80代の女性が長年住み慣れたこの家で、静かに、誰にも看取られることなく旅立たれてから約1週間後、警察の通報を受けてその事実を知らされたご家族により、私たちに遺品整理の依頼が届きました。… 続きを読む

2025.06.13

仏壇や神棚の整理が増えている理由

仏壇や神棚の整理が増えている理由 その背景にあるご家族の想い

仏壇や神棚の整理が増えている理由 その背景にあるご家族の想い

遺品整理のご相談の中でも、最近特に増えているのが、仏壇や神棚の供養・処分に関するご依頼です。

かつては代々引き継がれてきたものを「処分する」という選択は、ご家族にとっても大きな決断でした。しかし、現代のライフスタイルの変化により、その選択を余儀なくされるご家庭が増えてきています。… 続きを読む

2025.04.25

遺品整理ができない現場——孤独死の後に残されたもの

散らかった室内

散らかった室内ある日、一本の電話がかかってきました。
「孤独死の現場があるのですが、遺品整理をお願いできますか?」

私たち遺品整理業者にとって、こうした依頼は決して珍しくはありません。しかし、この案件は少し事情が異なっていました。故人には保証人として親族がいましたが、「遺品整理の費用は支払えない」という理由で、作業を依頼できなかったのです。… 続きを読む

2025.02.26

人生を映し出す部屋 11月の遺品整理作業から思うこと

散らかった室内

11月、青森県内某市のアパートで遺品整理を行いました。20代の男性が亡くなるまで暮らしていた場所です。

扉を開けた瞬間、目に飛び込んできたのは、足の踏み場もないほどに散乱した生活の痕跡でした。この部屋で彼がどのように日々を過ごし、どのような思いを抱えていたのかを想像すると、胸が締め付けられる思いがしました。… 続きを読む

2024.12.10

高齢単身者が抱える遺品整理の現実と私たちの使命

散らかった部屋のイメージ

遺品整理に携わる者として、ここ最近強く感じるのは、想像以上に多くの高齢単身者がいるという現実です。日々、私たちのもとに寄せられるご相談やお問い合わせの中で、高齢単身者の遺品整理が占める割合が増えていることを痛感しています。それとともに、その背景にある社会問題も無視できないほど深刻です。… 続きを読む

2024.10.17

遺品整理・生前整理の作業内容は依頼主の心の中にある

遺品のイメージ

遺品のイメージ遺品整理や生前整理の現場に立つたびに、私たちは依頼主の心の奥深くに触れる瞬間があります。

それは単なる「モノを片付ける作業」ではなく、依頼主の人生や思い出、そして未来に対する希望が込められた作業だからです。

先月も、そんな感情が交差する現場で作業を進めていく中で、依頼主の方から様々な要望が寄せられました。

最初は緊張と不安の表情を浮かべていた依頼主も、作業が進むにつれて少しずつ表情が和らいでいき、最後には心から安堵した様子で私たちに感謝の言葉を伝えてくれました。

現場は一つとして同じものはない

遺品整理や生前整理の現場は、決して一つとして同じものはありません。依頼主の考えや感じていることも、それぞれ異なります。

ある方は、「二階のカーテンは外してほしいけれど、一階のカーテンは目隠しのためにそのままにしておいてほしい」と言います。

また別の方は、「作業が終わったら残しておいた家電を売りたい」と希望されることもあります。

このように、依頼主の要望は千差万別で、私たちはその一つ一つに丁寧に応えながら作業を進めていきます。

例えば、ある現場では「冷蔵庫を違う場所に運んで欲しい」といった要望がありました。私たちは、その場所まで冷蔵庫を慎重に移動し、設置場所の確認を行いながら作業を進めました。

また、通信関係のケーブルや機器については、返却が必要かどうかを確認し、不要なものは適切に処分するように手配しました。

依頼主の不安を取り除くために

依頼主が最も不安に感じるのは、自分の意図や希望が正しく伝わらないことです。そのため、私たちは依頼主とのコミュニケーションを何よりも大切にしています。

現場での作業が始まる前に、依頼主の要望をしっかりと伺い、作業中も細かい点について確認を行いながら進めていきます。

たとえば、ホームタンクに入っている灯油の扱いについても、「この灯油をどうするべきか?」という質問に対して、私たちは買い取りの手続きを提案し、依頼主の負担を軽減するための最善の方法を考えました。

こうした対応が、依頼主にとっての安心感へとつながります。

私たちは、ただ作業を進めるのではなく、依頼主の心に寄り添い、その思いを汲み取りながら整理を行うことを心がけています。

その結果、依頼主が感じる不安や心配は少しずつ和らぎ、最終的には「この人たちに頼んで本当によかった」と感じてもらえることを目指しています。

依頼主の感謝と安堵の笑顔

作業が終わった後、依頼主から「本当にありがとうございました。これでやっと一息つけます」と感謝の言葉をいただくことがあります。

その言葉と共に見せてくれる安堵の笑顔こそ、私たちにとって何よりの報酬です。この瞬間に、私たちは依頼主の心の中にある整理の完成を実感するのです。

整理された空間には、依頼主の心の中にあった不安や迷いが取り除かれ、これからの生活への希望が詰まっています。

依頼主がその空間で新たな一歩を踏み出せるように、私たちは全力でサポートしていきたいと考えています。

遺品整理・生前整理は依頼主の未来をつくる

遺品整理や生前整理は、過去を整理する作業でありながら、実は依頼主の未来をつくる作業でもあります。

過去の思い出にしっかりと向き合い、大切なものを選び取ることで、これからの人生をより豊かに、そして安らかに過ごすための準備が整います。

依頼主が抱える悩みや不安を一つ一つ解消し、安心して新しい生活に踏み出していただけるよう、私たちはこれからも心を込めて作業に取り組んでまいります。

どんな要望でも、お客様の心の声に耳を傾け、それに応えることで、本当に価値のある整理を提供していきたいと思います。

2024.08.20

孤独死の現場から学ぶ命の尊さ

遺品整理前のお部屋

青森県某市の小さなアパートの一室。70代の一人暮らしの男性Aさんがひっそりとこの世を去りました。Aさんは時折病院に通う姿を見かけられていましたが、近隣の住民はここ1ヶ月ほど彼の姿を見かけなくなり、不動産会社に連絡。不動産会社は警察に通報し、確認のために部屋を訪れたところ、Aさんが亡くなっているのを発見しました。… 続きを読む

2024.06.17