遺品整理の悪質業者を見分けるポイント9:万が一のための損害賠償保険に加入しているか?

前回のコラムでは「遺品整理業における悪質な業者を見分ける10のポイント」の8つ目、「無料回収、買い取りを強調して値段が安いことを言っていないか?」について取り上げました。

「遺品整理業における悪質な業者を見分ける10のポイント」とは、週刊ダイヤモンド2020年1月18号に掲載されたもので、遺品整理士認定協会が作成したものです。

  1. 遺品整理業者のホームページはあるか?
  2. 電話応対時の言葉遣いはしっかりしているか?
  3. 廃棄物の処理方法を説明できるか?
  4. 一般廃棄物収集運搬業の許可は下りているか?
  5. 料金体系は明確であり、わかりやすいか?
  6. 訪問による見積もりが行われるか?電話だけで済まされないか?
  7. 見積書について、詳細な説明があるか?
  8. 無料回収、買い取りを強調して値段が安いことを言っていないか?
  9. 万が一のための損害賠償保険に加入しているか?
  10. 領収書の発行は可能か?

 

今回は10のポイントのうち、9の「万が一のための損害賠償保険に加入しているか?」について補足します。

予期せぬトラブルを避けるためにも保険加入は重要

保険相談のイメージ

遺品整理の仕事はいわゆる「混沌」とした現場も多くあります。事前に下見をした上で慎重に作業を行っていても、大きな遺品を搬出する際に意図せずお家の壁や設備に傷をつけてしまう可能性があります。

残念ながら業者さんによってはこうした過失を依頼者に隠したまま整理業務を続けるという悪質なケースもあるようです。

当組合が関わらせていただいた遺品整理(アパートでの孤独死)の案件では、不動産会社もしくは親族関係から保険を使い遺品整理を行いたいとのお申し出があり、ご希望の通り対応させていただきました。

遺品整理の現場ではきめ細やかな気配りや対応が求められます。通常の整理業務も慎重に行わせていただいておりますが、万一に備えての保険に関わる対応もお気軽にご相談いただければと思います。