デジタル遺品についての基礎知識・処理方法チェックリスト
2021年04月27日
遺品整理におけるデジタル製品、いわゆる「デジタル遺品」については言葉としても比較的新しく、実際にどんなものなのか想像がつきにくいという方が多いかもしれません。
「どんな機器がデジタル遺品になるのか」「遺品となった場合にどう扱えば(処理すれば)いいのか」といった疑問が出てきます。
デジタル遺品とはいえ、デジタルの要素を排して考えれば従来の遺品と変わらないとも言えます。しかしデジタルならではの特性(データのように触れないなど)を理解しておかなければ、いざ整理となった場合の対応方法に困ることが少なくありません。
デジタル遺品についての基礎知識・処理方法チェックリスト
デジタル遺品についていきなり全ての詳細を把握することは困難です。そこでまずはデジタル遺品に関する基礎的な知識や処理方法についてのポイントを抑えておくのが良いでしょう。
技術評論社の「ここが知りたい!デジタル遺品」では、デジタル遺品についての基礎知識と処理方法のチェックリストが紹介されています。
デジタル遺品についての基礎知識
- デジタル遺品は実体がないので放っておいても大丈夫だ
- パソコンやスマートフォンを処分してしまえば安心
- 機器のパスワードがわからなくても何とかなる
- デジタル遺品で実害が遺族に及ぶことはない
上のチェックリストにひとつでも当てはまる項目があれば要注意。
デジタル遺品の処理方法について
- パソコンやスマートフォンの処理の仕方はわかっている
- 機器に保存したデジタルデータの保全方法を理解している
- SNSやブログの死後対応は知っている
- ネット口座やネット証券を放置するリスクを理解している
- 放置していいものと手を打つべきものはわかっている
- 家族に伝えるべきものと隠したいものの線引きはできている
処理方法のチェックリストは、遺族だけでなく当事者が事前に把握しておくことも大切そうです。
これらのチェックリストを元に、まずは身の回りでデジタル遺品になりそうなものの確認をしてみるのが良いでしょう。