捨て難い遺品の「供養」

遺品整理をしている時。不要で捨てるものも多いなか、故人の思い出が詰まった大切なものが見つかる時もあります。写真はその代表格と言えるかもしれません。

フィルム写真

写真には故人だけでなく、遺族と一緒に写った思い出深いものもあるでしょう。昔は写真を現像することが一般的ですから、大きなアルバムに写真を整理する家庭が、今よりずっと多かったことと思います。

デジタル化が一般的になった写真と対比するように、現像された生の写真は、パソコンで見るそれとは違った思い出の遺品として存在します。その写真が古ければ古いほど、見つけた時の驚きは大きいかもしれません。

大切な思い出を見つけられることは嬉しいと感じる一方で、整理という観点からはその扱いにとても悩まされる遺品でもあるのが写真です。

「大切な思い出として取っておきたい。故人の顔が写っているものであればなおさら」という気持ちの一方で、アルバムなど大きくかさばる遺品は、できるならば整理しておきたいという心情も理解できます。

「ただ廃棄するというのは心苦しい」という方の場合は、「写真供養」も一考の価値があるかもしれません。

思いこもる1枚 「写真供養」し別れ 三重 – 朝日新聞

上の記事にある写真供養は期間限定のようですが、お寺などで写真など遺品の供養をしてもらい、気持ちに区切りをつけて整理するという選択肢もあり得ます。

ものの整理と気持ちの整理。バランスの難しいところですが、遺族にとって納得のいく方法を探してみることが大切です。