仏壇や神棚の整理が増えている理由

遺品整理のご相談の中でも、最近特に増えているのが、仏壇や神棚の供養・処分に関するご依頼です。
かつては代々引き継がれてきたものを「処分する」という選択は、ご家族にとっても大きな決断でした。しかし、現代のライフスタイルの変化により、その選択を余儀なくされるご家庭が増えてきています。
ご相談を受けるたびに感じるのは、その決断の背後にある、切実な事情と深い想いです。
跡継ぎ不在という現実と、ご家族の決断
例えば、「自分たちには子供がいないので、これを守ってくれる人がいない」「子供はいるけれど、遠方に住んでいて実家を継ぐことは難しい」といったお声。
あるいは、「今はまだ自分たちが元気だけど、いざという時に子供たちが困らないように、今のうちに仏壇や神棚の整理をしておきたい」――そんなお気持ちでご依頼される方も少なくありません。
当社に寄せられる仏壇・神棚に関するご依頼は、月に平均5~6件。
時には、1日に2件のご依頼をいただくこともあるほどです。
その中でも、特に印象に残っているのは、先日ご依頼いただいた神奈川県在住のご遺族の方からのお話です。
遠方からわざわざご実家に足を運び、ご両親の遺した仏壇の整理を決断されました。
「両親が大切にしていたものだから、最後まできちんと向き合いたい」と、心を込めて仏壇に手を合わせるその姿に、私たちも胸が熱くなりました。
魂抜きの有無で異なる対応
こうしたご依頼には、いくつかのパターンがあります。
ご家族の中で既に「魂抜き(たましいぬき)」が済んでいる場合は、私たちがそのまま丁寧に運び出し、適切に処分いたします。
一方で、「どのように対応したら良いか分からない」とご相談いただくケースも多く、その場合は信頼できるお寺に仏壇や神棚を持ち込み、魂抜きの儀式を行う手配を当社でお手伝いさせていただいております。
物を整理するのではなく、“想い”を整えるお手伝い
私たちが大切にしているのは、単に「物を片付ける」のではなく、ご家族が心の整理をつけられるように寄り添うことです。
仏壇や神棚は、ただの家具ではありません。
ご先祖様との繋がり、家族の歴史、思い出が宿る、大切な存在です。
それを手放すということは、ある意味でひとつの「節目」を迎えるということでもあります。
「きちんと供養してから処分したい」「安心して任せられるところに頼みたい」――そんな方々の思いに応えるべく、私たちは日々現場に向き合っています。
時代が変わっても、人の心の奥には、大切なものを丁寧に送り出したいという想いがあるのだと思います。
それは、誰かを想い、尊重し、感謝を伝える行為。
私たちは、そのお手伝いができることに、心からの責任と誇りを持っています。
仏壇や神棚の整理に悩まれている方へ――
それは決して「捨てる」ということではありません。
「感謝とともに見送る」ことなのだと、私たちは考えています。
どうかひとりで悩まず、お気軽にご相談ください。
私たちは、あなたとあなたの大切な人の想いに、真摯に寄り添います。
